2008年 10月 30日
第19回かがり火ライヴ 薪能の夕べ パート1
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先日、10月19日に薪能の夕べが開かれました。お日帰り、お泊りの方々
大勢のお客さまがお集まりくださいました。この日はとても暖かく大広間の
縁側の窓も開け放たれ心地よい宵でした。
演目は「経政」金沢能楽会 シテ佐野由於先生によるものでした。
午後8時、始めに先生の息子さんが内容の説明を解りやすくしてくださり
かがり火のもと、能装束をつけた演者の方が鏡の間から橋掛かりを通って
登場されると、何ともいえない不思議な感覚になり、これが幽玄の世界という
のかしらと思ってしまいました。
石屋の外の舞台は、大正6年生まれで今年でおよそ91歳になります。
先々代の石屋仁左衛門が玄米食をしている8代目のおじいちゃんの誕生を
祝って建てたということです。その当時は荷車一台やっと通れるようなデコボコ
道だったそうです。こんな山の中に90年ほど前に建てるのは、何かと大変な
ことだったと思います。大正時代にもこんな風にお客様をお招きして、お能の会を
開いたのかしらと、思いを馳せたりします。そして、今も変わらずあちらこちらから
沢山のお客様に来ていただいていることに心からの感謝を申しあげます。
ありがとうございました。
by motoyu-ishiya
| 2008-10-30 10:59